結婚した当初、
「夫の妻」という役割は、とても新鮮で、嬉しいものでした。
新しい名字。
新しい暮らし。
新しい立場。
それまでとは違う自分になれた気がして、
少し誇らしくもありました。
特に、夫の海外駐在から始まった新婚生活は、
非日常の連続で、
「妻として生きる私」が自然と生活の中心になっていきました。
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やがて子どもが生まれ、
今度は「母親」という役割が加わりました。
それは想像以上に大きく、
生活のほとんどを占める役割でした。
起きている時間の大半は、
母親として考え、動き、判断する。
気づけば、
毎日を「母親として過ごす」ことが当たり前になっていました。
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そんな中、久しぶりに会った友人から、
こんなことを言われたことがあります。
「結婚前や妊娠前は、
仕事も頑張っていて、パワーがあって、
ヨガにのめり込んでいて、すごくキラキラしていたよね」
「今は…なんだか、全然違うね」
責めるような言葉ではありませんでしたが、
その一言は、思った以上に心に残りました。
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言われてみれば、
「役割のなかった自分」が、
よく分からなくなっていたのです。
私は、もともと何が好きだったのだろう。
どんな洋服を着るのが好きだったのだろう。
何をしていると、心が満たされていたのだろう。
思い出そうとしても、
すぐには浮かんできませんでした。
それだけ長い間、
「妻」や「母」という役割の中で生きてきたのだと思います。
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今の生活に、不満があるわけではありません。
家族がいて、
守るものがあって、
役割がある毎日。
それなりに満足もしています。
けれど同時に、
「私は、どこにいるのだろう」
そんな感覚が、少しずつ大きくなってきました。
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これから、何かを大きく変えたいわけでも、
新しい目標を無理に見つけたいわけでもありません。
ただ、ほんの少しだけ、
自分にフォーカスしてみたい。
・本当は何が好きなのか
・どんな時間が心地いいのか
・今の自分に似合うものは何か
そんなことを、
ゆっくり思い出していけたらいいなと思っています。
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役割を手放すのではなく、
役割の奥にいる「自分」を、
もう一度大切にしてみる。
このブログは、
そのための小さなノートのような場所です。
焦らず、比べず、
少しずつ。
「私は、私だった」
そう思える感覚を、
これから取り戻していきたいと思います。




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