男の子が、ラーメンを食べている。
ただそれだけの、なんてことのない日常の場面から、この絵本は始まります。
でも、その「同じ時間」「同じ一瞬」に、
世界のどこかでは——
水をくみに行っている子がいる。
働いている子がいる。
戦争や飢餓の中で、生きることに必死な子がいる。
子どもにとって、世界はまだ遠い存在でいい
子どもの頃って、
「世界」という言葉は知っているけれど、
それはまだどこか遠くて、実感のないもの。
自分の家、学校、友達。
まずは自分の世界を知ることで精一杯で、
それはとても自然なことだと思います。
無理に「世界の問題」を背負わなくていい。
まずは、自分の目の前の世界を大切にしていればいい。
この絵本も、
「かわいそうだから何かしなさい」
とは言ってきません。
ただ、そっと教えてくれます。
世界は、同時にいろんな場所で進んでいる
自分がラーメンを食べている、この瞬間。
同じ時間に、同じくらいの年齢の子どもたちが、
まったく違う場所で、まったく違う一日を生きている。
それを「知る」だけ。
知らなかった世界が、
ほんの少しだけ近くに感じられる。
この絵本は、その距離の縮め方がとてもやさしい。
少しずつ、世界に目を向け始める時期に
成長とともに、
テレビのニュースに興味を持ったり、
「この国はどこ?」と聞いてきたり。
子どもは、少しずつ
「自分の世界の外」に気づき始めます。
この絵本は、
そのタイミングにちょうどいい一冊だと感じました。
重すぎず、
でも、ちゃんと心に残る。
同じ年頃の子どもだから、想像しやすい
描かれているのは、
特別な誰かではなく、
「自分と同じくらいの子ども」。
それが、この絵本のいちばんの力だと思います。
自分と同じ年の子が、
こんなふうに生きているかもしれない。
完全に理解できなくてもいい。
でも、気づくきっかけになる。
世界を知る最初の一歩として
『ぼくがラーメンたべているとき』は、
世界の広さを教える絵本というより、
世界が同時に動いていることを、感じさせてくれる絵本。
ラーメンを食べながら、
自分の世界にいながら、
少しだけ外の世界に思いを馳せる。
そんな体験を、
子どもにも、親にもくれる一冊です。
読んでみたい方はこちら👇
📘 『ぼくがラーメンたべているとき』
👉 https://amzn.to/45h3DJA
※この記事にはAmazonアフィリエイトリンクを含みます。



コメント