『このあとどうしちゃおう』|「死んだらどうなる?」を、こどもと一緒に考えられる絵本

本の読み聞かせ おすすめの絵本

こどもって、
ある日ふいに聞いてきませんか。

「ねぇ、しんだらどうなるの?」

下の子は特に、こういうことが気になるタイプです。
天国とか地獄はあると思うんだけど、ママもよく分からなくてね。
そんなふうに、正直に答えることが多いです。

『オニのサラリーマン』や『蜘蛛の糸』など、
絵本の中で天国や地獄が描かれているものもあるので、
こどもなりに、なんとなくイメージはしている様子。

でも、はっきりとした答えは出せない。
そんなときに出会ったのが、
ヨシタケシンスケさんの絵本
『このあとどうしちゃおう』でした。

おじいちゃんの「このあとどうしちゃおう」ノート

物語は、おじいちゃんが亡くなったあと、
主人公の男の子が一冊のノートを見つけるところから始まります。

そこに書かれていたのは、
おじいちゃん自身が考えた
「しんだら、このあとどうしちゃおうか」というメモ。

・まず、どうやって天国に行く?
・天国と地獄って、どんなところ?
・生まれ変わって、みんなを見守るとしたら何になる?

死を悲しいものとして描くのではなく、
想像力たっぷりに、ユーモラスに描かれていきます。

「正解」を教えないところが、ちょうどいい

この絵本のいちばん好きなところは、
「正解」を教えないところです。

そもそも、死んだらどうなるかなんて、誰にも分からない。
だから、

「こんなふうだったらいいな」
「こうだったらちょっと楽しそう」

そんな想像が、次々に広がっていきます。

読んでいると、
「もし天国がこうだったらさ〜」と、
自然に会話が生まれるのも、この絵本のいいところです。

おじいちゃんは、怖くなかったのかな?

読みながら、ふと思いました。
おじいちゃんは、本当は死ぬのが怖かったのかな、と。

でも、ノートの中身は、どこか楽しそうで、前向きで。
本当の気持ちは、もう分からないけれど、
少なくとも「考えること」から逃げてはいなかったんだなと思いました。

今を生きることに気づくラストがいい

物語の最後、
男の子も「自分が死んだあとのこと」をノートに書こうとします。

でも、書き始めてすぐに気づくのです。
今、生きているうちに、やりたいことがたくさんあることに。

この結論が、とても好きでした。

今を楽しむ。
未来を楽しむ。
やりたいことを、たくさんやろう。

死の話なのに、
読み終わったあとに残るのは、
「ちゃんと生きよう」という、あたたかい気持ち。

『このあとどうしちゃおう』は、
死を説明する絵本ではありません。

でも、
考えていいんだよ。
分からなくてもいいんだよ。

そう、そっと教えてくれる絵本です。

「死」が気になりはじめたこどもにも、
どう答えたらいいか迷っている親にも、
ちょうどいい距離で寄り添ってくれる一冊だと思います。

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