── 役割から逃げたくなる気持ちも、戻りたくなる気持ちも肯定してくれる絵本
この絵本は、
「みんな、ちゃんと役割をがんばって生きている」ことに気づかせてくれます。
お父さんはお父さんの役割。
お母さんはお母さんの役割。
子どもも、子どもなりの役割がある。
学校に行くこと。
幼稚園に行くこと。
きょうだいとしての立場。(お姉ちゃん、お兄ちゃん)
もうやだ〜、になった日
でも、ずっとがんばっていると、
ふと限界がくる。
「もうやだ〜」
そんな気持ちがいっぱいになったとき、主人公は赤ちゃんになってみることを選びます。
赤ちゃんになれば、
何もしなくていい。
泣いてもいい。
大人が見ていると、
「ちょっと現実逃避?」と思ってしまいそうだけど、
この選択が、なんだかとても人間らしい。
でも、赤ちゃんは赤ちゃんで大変
ところが、実際に赤ちゃんになってみると、
思っていたのと違う。
自分のやりたいことができない。(いつも大好きなお菓子を食べられない。)
言いたいことも、うまく伝えられない。
「楽そう」に見えていた赤ちゃんも、
ちゃんと大変。
この描き方が、
とてもフェアだなと思いました。
だから、また戻りたくなる
赤ちゃんを体験したあと、
主人公は思います。
「やっぱり、今の自分の役割に戻りたい」
逃げたからこそ、
比べたからこそ、
今の自分の場所が見えてくる。
この本がすごいと思うところ
この絵本のいちばんすごいところは、
• 逃げたい気持ちを否定しない
• でも、逃げ続けることもしない
という点だと思います。
「逃げてもいい」
「休んでもいい」
「一回赤ちゃんになってもいい」
でも、
「戻りたいと思ったら戻っていい」
どちらの気持ちも、
ちゃんと描いて、ちゃんと肯定している。
子どもだけじゃなく、大人にも刺さる
読んでいて思いました。
これ、
子どもの話だけじゃない。
仕事をやめたくなるとき。
家事や育児から逃げたくなるとき。
「全部投げ出したい」と思う瞬間。
大人だって、
心の中では
「しばらくあかちゃんになりたい」と思うことがある。
役割をがんばっている人へ
この絵本は、
「今の役割をがんばれ」とは言いません。
ただ、
• 疲れたら、ちょっと役割から離れてみてもいい
• でも、戻りたくなったら今の役割に戻ればいい
答えを教えるのではなく、考えるきっかけを、そっと差し出してくれます。
まとめ
『しばらくあかちゃんになりますので』は、
がんばっている人ほど、
心に残る絵本だと思います。
役割から逃げたくなる自分も、
役割に戻りたくなる自分も、
どちらも大切にしていい。
そんなふうに思わせてくれる、
やさしい一冊でした。
『しばらくあかちゃんになりますので』
役割をがんばることに疲れたとき、
「ちょっと休んでもいいよ」とそっと言ってくれる一冊。
子どもだけでなく、大人にも静かに響く絵本です。
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