逃げてもいい。探していい。——『にげて さがして』が教えてくれたこと

『にげて さがして』ヨシタケシンスケ感想 おすすめの絵本

※人間関係に悩みやすい子/繊細な子/大人にもおすすめ

子どもの頃に出会いたかった一冊

この絵本を読んで、真っ先に思った。

子どもの頃、人間関係に困ったときに出会いたかった。

成長するにつれて、
世の中には優しい人ばかりじゃないことに気づく。

意地悪な人。
なんでそんなこと言うの?と思う人。
一緒にいると、心がすり減る人。

でも子どもの頃は、
「自分が悪いのかな」
「我慢しなきゃいけないのかな」
そう思ってしまいがちだ。

「ひどい人」の正体を、こう表現する

この絵本で印象的だったのが、この言葉。

「そうぞうりょくを つかうのが にがてな ひと」

なるほど、と思った。

相手の気持ちを想像できないから、
平気で傷つけることを言ったり、したりする。

そう考えると、
「なんであんなことするの?」と
理解しようとすること自体が、もう苦しい。

理解できなくていい。
そう言ってもらえた気がした。

にげていい、というメッセージ

この絵本は、とても正直だ。

「がまんしなさい」
「相手の気持ちを考えなさい」
とは言わない。

はっきりと、

にげていい

と言ってくれる。

これは、大人にとっても難しいことだと思う。
逃げることは負けじゃないのに、
どこかで「逃げたらだめ」と思ってしまう。

でも、
自分を守るために離れることは、
弱さじゃなくて、選択だ。

「さがす」ことも、教えてくれる

この本は、
逃げるだけで終わらない。

次に、こう続く。

まもってくれる人をさがして
わかってくれる人をさがして

世の中には、ひどい人もいる。
でも、やさしい人もたくさんいる。

それを、ちゃんと書いている。

だから希望がある。

行動すれば、道はひらく

ラストの言葉が、とても好きだ。

にげて
さがして
うごけば

すてきな なにかや
すてきな だれかが
みつかりますように

逃げていい。
探していい。
動いていい。

行動すれば、世界は少し変わるかもしれない。

そんな、静かで力強い終わり方。

子どもにも、大人にも

この絵本は、
子どもに「生き方」を押しつけない。

でも、
「あなたは一人じゃない」
「自分を守っていい」

そう、そっと伝えてくれる。

人間関係に疲れたとき。
誰かの言葉が苦しくなったとき。

そっと開きたくなる一冊だと思う。


☆人間関係に悩んだとき、
「がんばれ」ではなく
「にげてもいい」「さがしていい」
そっと言ってくれる絵本です。

子どもだけでなく、
大人の心にも静かに寄り添ってくれる一冊。

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