下の子と道を歩いていると、いつも気になることがあります。
急に走り出す。
ジャンプする。
縁石を一本橋みたいに歩く。
道路の白い線だけを踏んで進もうとする。
前を見ていないように見えて、
「危ないよ」
「まっすぐ歩いて」
そんな注意ばかり、つい口から出てしまいます。
親としては、正直ヒヤヒヤします。
下の子の帰り道は、いつも落ち着かない
下の子は、道をただ“移動する”というより、
その場その場で、自分なりのルールを作りながら歩いているように見えます。
ここはジャンプする場所。
ここは白線だけを歩く。
ここは早く走る。
危ないと分かっていても、
その世界に夢中になっている感じ。
私はいつも、
「ちゃんと前を見て」
「普通に歩いて」
そう言い続けていました。
絵本『ぼくのかえりみち』を読んで
そんなときに読んだのが、
絵本『ぼくのかえりみち』でした。
この絵本は、
学校から家に帰る道を、
道路の白い線だけを踏みながら帰る男の子のお話です。
ただ歩いているだけなのに、
白線の上は特別な道になる。
少しの段差やカーブが、冒険になる。
読んでいて、
「これ、うちの子の帰り道とそっくりだな」
と思いました。
子どもは、別の世界を見て歩いているのかもしれない
この絵本を読んで、
下の子がなぜ急に走ったり、ジャンプしたりするのか、
少し分かった気がしました。
前を見ていないのではなく、
ちゃんと“見ているもの”が違う。
大人にとってはただの道でも、
子どもにとっては、
考えたルールを試す場所であり、
身体で世界を確かめる時間なのかもしれません。
もちろん、危ないことは止めます。
それは変わりません。
でも、
「どうしてそんなことをするのか」
理由を少し知るだけで、
声のかけ方が、ほんの少し変わりました。
注意する前に、理解をくれた一冊
相変わらず、
「危ないよ」と言うことはあります。
でも、
「この子は今、自分の世界を歩いているんだな」
そう思えるようになりました。
絵本は、
子どもを変えるためのものではなく、
親が子どもの見ている世界を知るためのものなのかもしれません。
『ぼくのかえりみち』は、
下の子の行動を「困ったこと」から
「理由のあること」へと、そっと変えてくれた一冊でした。
※この記事にはAmazonアフィリエイトリンクを含みます。
実際に読んでよかったと感じた絵本のみをご紹介しています。
『ぼくのかえりみち』




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