この絵本を読むと、
「あ、これ、うちでもあるよね」
「この感じ、息子に似ているな」
と思う場面が、いくつも出てきます。
『だめよ、デイビッド!』に描かれているのは、
大人から見ると「またそれ?」と言いたくなるような行動ばかり。
でも、それがどこか憎めなくて、
ページをめくるたびに、思わず笑ってしまいます。
不思議なのは、
普段ならイラっとしてしまいそうな場面なのに、
この絵本を読んでいると、
怒りよりも、くすっとした気持ちのほうが先に立つことです。
客観的に見る、ということ
絵本の中で起きている出来事を、
少し外側から眺めていると、
「またやってるな」
「どうして同じことを繰り返すんだろう」
そんなふうに思っていた日常の出来事が、
少し違って見えてきます。
絵本の中のデイビッドは、
決して“悪い子”として描かれていません。
ただ、好奇心が強くて、
思いついたら体が先に動いてしまうだけ。
それは、
「ダメ」と言われることが多い子どもたちの姿でもあり、
もしかしたら、うちの子の姿でもあります。
自分と息子を、少し離して見る
この絵本を読む時間は、
息子の行動を正すための時間ではなく、
自分自身を落ち着かせる時間でもあります。
「これは、私の育て方が悪いのかな」
「ちゃんと伝わっていないのかな」
そんなふうに、
すべてを自分の責任として抱え込んでいた気持ちが、
「こんなこと、よくあるよね」
「子どもって、こういうところがあるよね」
と、少し軽くなります。
絵本を通して、
自分と息子の間に、ほんの少しの距離が生まれることで、
感情が整理されるのかもしれません。
「だめ」だけで終わらない絵本
『だめよ、デイビッド!』は、
しつけのための絵本ではないと思います。
むしろ、
親が自分の気持ちを整えるための絵本。
「また怒ってしまったな」と感じる日や、
同じことを何度も繰り返す子どもに疲れてしまったとき。
この絵本を読むと、
「まあ、こんな日もあるよね」と
受け止められる余白を、そっとくれます。
完璧な親じゃなくてもいいし、
すぐに言うことを聞く子じゃなくてもいい。
そんなことを、
押しつけがましくなく、静かに思い出させてくれる一冊です。
※この絵本は、わが家では図書館で何度も借りました。もし手元に置いておきたい方がいたら、参考リンクを置いておきます。(Amazonアフィリエイトリンク)
『だめよ!デイビッド!』
他のデイビットシリーズもあります。




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