『どろきょうりゅう』を読んで思ったこと
子どもたちが繰り返し読んでいる絵本があります。
それが 『どろきょうりゅう』 です。
派手な展開があるわけではないのに、
読み終わったあとも、子どもたちの中で物語が続いているような一冊です。
なぜ、秘密にしたんだろう?
この絵本を読んでいて、
私が印象に残ったのは「語られていない部分」でした。
主人公の男の子は、
自分がどろきょうりゅうを作ったことを、誰にも言いません。
どうして秘密にしたんだろう?
自慢したかったはずなのに、なぜ黙っていたんだろう?
子どもたちは読み終わったあと、そんな話をしていました。
「言ったら、こわれちゃう気がしたんじゃない?」
「ほんとは、ぼくだけのものにしたかったんじゃない?」
正解は書いていないからこそ、
それぞれの考えが自然に出てきます。
もう一度、作れなかった理由
もうひとつ、子どもたちが考えていたのは、
「どうして、もう一度どろきょうりゅうを作れなかったのか」
ということ。
・作った場所が違ったから?
・同じ気持ちじゃなかったから?
・作ろうとして作ったら、できないものだった?
読みながら、というより
読み終わったあとに、物語が広がっていく感覚がありました。
子どもの中で、物語は続いている
『どろきょうりゅう』は、
すべてを説明してくれる絵本ではありません。
だからこそ、
子どもたちは「考える余白」をもらっているのだと思います。
答えを教えられるのではなく、
自分なりの理由を見つけていく。
その時間が、とても楽しそうでした。
大人も、つい考えてしまう一冊
読み聞かせをしながら、
私自身も考えていました。
「うまくいったことって、
もう一度同じようにやろうとすると、できなかったりするな」
「大事なことほど、
言葉にしないまま心にしまっておきたいこともあるな」
そんなふうに。
子どものための絵本だけれど、
大人の心にも、静かに残る絵本だと思います。
想像することを、楽しめる絵本
『どろきょうりゅう』は、
・答えがないこと
・語られない部分があること
・読後に話したくなること
そのすべてが魅力の絵本です。
読み終わってからが、本当のはじまり。
そんな一冊でした。
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『どろきょうりゅう』



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