同じ家で育っているのに、
兄弟で「好きな絵本」がこんなにも違うんだなと、最近よく感じます。
上の子と下の子。
年齢も性格も違うけれど、
絵本の好みを見ていると、それぞれの「ものの見方」がよく表れている気がします。
下の子は、ヨシタケシンスケさんの絵本が好き
下の子は、何かを言われたときに、
すぐに動くよりも、一度立ち止まるタイプです。
「本当にそうなるのかな?」
「やってみないと分からないよ」
幼稚園の先生からも、
みんながそのまま進む場面で、一度考えてから行動することがあると聞きました。
頭の中で、たくさんの「もしも」や「別の見方」を巡らせているように見えます。
ヨシタケシンスケさんの絵本(▶りんごかもしれない)を読んだとき、
「これ、息子の頭の中みたいだな」と思いました。
一つの答えに決めつけず、
別の可能性も、ちょっと変な考えも、そのまま出てくる世界。
読んでいると、
「そうそう、こういうこと考えてるよね」と
親の私のほうが、息子の気持ちを教えてもらっているような感覚になります。
上の子は、鳥が主人公のおはなしが好き
一方、上の子は、生きものを見る目がとてもやさしい子です。
井の頭公園で鳥を見ていると、
「今、どんな気持ちなんだろうね」
「何を話しているのかな」
そんなふうに、鳥の気持ちを想像するのが好きです。
鳥が主人公のお話を読むときも、
物語を追うというより、
登場する鳥たちの心の動きを、静かに感じ取っているように見えます。
『カルガモのクッカ』
『すずめのまる』
『つばめのハティハティ』
どれも、大きな事件が起きるわけではないけれど、
生きものが生きている時間や、迷い、選ぶ気持ちが丁寧に描かれています。
上の子は、そうした部分に自然と心を寄せているようです。
兄弟でも、感じ方はそれぞれ
同じ絵本を読んでも、
心に残るところは、子どもによって本当に違います。
兄弟だから似ている、と思っていたけれど、
絵本を通して見えてきたのは、
それぞれが大切にしている世界の違いでした。
どちらがいい、という話ではなく、
「この子は、こういうふうに世界を見ているんだな」と
知ることができたのが、私にとっては大きな収穫でした。
絵本は、子どもを理解するためのもの
絵本は、
何かを教え込むためのものではなく、
子どもを変えるためのものでもなくて。
「この子は、こんなふうに考えているのかもしれない」
「こんなところに、心が動くんだな」
そんなふうに、
親が子どもを理解するための、やさしい入口なのかもしれません。
兄弟で違う絵本が好きでもいい。
同じ絵本を好きにならなくてもいい。
絵本を通して、
その子なりの世界を、そっと覗かせてもらえることが、
私はとても好きです。
※本記事にはアフィリエイトリンクを含みます。紹介している絵本は、実際に子供と良かったものです。




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