「かわいそう」という言葉から始まった
この絵本を読んだとき、
子どもたちは素直に言った。
「牛さん、かわいそう」
たしかに、そう思ってしまう。
主人公は、もうじき食べられる運命にある子牛だから。
でも、この絵本は
「かわいそう」で終わらせない。
言葉のないページが、問いかけてくる
途中、文章のないページが続く。
ただ、絵だけ。
そのとき、自然と考えてしまう。
この子牛は、何を思っているんだろう。
隣にいるお母さん牛は、どんな気持ちなんだろう。
説明されないからこそ、
読む人それぞれが想像する。
気持ちを“教えられる”のではなく、
気持ちを“読む”時間がある。
運命が決まっているという切なさ
この子牛は、自分の運命を知っている。
逃げるわけでも、
恨むわけでもない。
ただ、静かに、その時を受け入れている。
その姿が、とても切ない。
同時に、
「命をいただく」という現実が
真正面から描かれていると感じた。
心に残った、最後の言葉
ラストの一文。
「せめてぼくをたべた人が
自分のいのちを大切にしてくれたらいいな」
深い。
本当に、そうだなと思った。
「感謝して食べなさい」
「残さず食べなさい」
そういう言葉よりも、
ずっと静かで、ずっと重い。
命をいただく、ということ
この絵本は、
お肉を食べることを否定しない。
でも、
命が、命につながっていることを
そっと教えてくれる。
だからこそ、
読後に残るのは罪悪感ではなく、
「ちゃんと、生きよう」という気持ち。
子どもと一緒に、考えるための絵本
答えは、書いていない。
だから、
• どう思った?
• 牛さんはどんな気持ちだったかな?
• 私たちは、どう生きたい?
そんな話が、自然にできる。
『もうじきたべられるぼく』は、
命について、静かに向き合うための絵本だと思う。
☆『もうじきたべられるぼく』
「いのちをいただく」ということを、
言葉ではなく、絵と間(沈黙)で伝えてくれる絵本です。
途中、文章のないページが続き、
読む側は自然と
「この子は今、何を思っているんだろう」
「お母さんは、どんな気持ちなんだろう」
と考えさせられます。
最後の一文に、胸が詰まる。
食べること、生きること、
そして自分のいのちをどう使うかまで、
静かに問いかけてくれる一冊です。
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