『なつみはなんにでもなれる』を読んで—— 子どもの世界は、わかろうとすることが大事なのかもしれない

本の読み聞かせ おすすめの絵本

『なつみはなんにでもなれる』は、
女の子・なつみが「いま、◯◯になっている」ことを、
お母さんに一生懸命伝えるお話。

でもお母さんは、洗濯や料理、家事の途中。
「ふーん」「あとでね」と返しながら、
完全にはなつみの世界に入ってあげられない。

この親子のやりとり、すごくわかる。

家事をしながら
「うんうん」と聞いているつもりでも、
正直、何を言っているのかよくわからないこともある。

でも、なつみにとっては
今この瞬間、本気で“なにか”になっている。

子どもの遊びは、説明できない世界

なつみの「なんにでもなれる」は、
大人の感覚で見ると、ちょっと意味がわからない。

でも、子どもってそういう世界を生きている。
• ルールは自分の中にしかない
• 言葉にすると、もう違う
• でも本人は、ものすごく真剣

「わかってあげたいけど、理解できない」
この距離感が、この絵本ではとても正直に描かれている。

読後、下の子が“なつみ”になった

この絵本を読んだあと、
下の子がまさに、なつみの真似を始めた。

「いまね、〇〇なの」
「ちがう、いまはこれ!」

こちらが理解できなくても、
なつみの世界に触れたことで、
自分の世界を表現してみたくなったんだと思う。

絵本って、
「わかってもらうための説明書」じゃなくて、
「やってみたくなるスイッチ」なんだな、と感じた。

わからなくても、そばにいる

この絵本を読んで思ったのは、

全部わかってあげなくてもいい
でも、否定しないことはできる

ということ。

「そうなんだね」
「教えてくれてありがとう」

それだけで、子どもは
自分の世界を大切にしてもらえた気持ちになる。

『なつみはなんにでもなれる』は、
子どもの想像力の話であり、
同時に、親の立ち位置をそっと教えてくれる絵本だと思う。

☆子どもの「いま、◯◯なの!」という世界に、
どう向き合えばいいのか悩む親におすすめの一冊。
全部理解できなくても、否定せずにそばにいる——
そんな親子の関係をやさしく描いた絵本です。
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