――自分にはない感覚と、どう向き合うか
下の子が、園庭で遊んでいるときに
「砂を膝にかけると、あったかくて気持ちいいんだよ」
と言った。
正直、最初は少し驚いた。
汚れるし、冷たそうだし、なぜわざわざ?と思ってしまった。
さらに、スパッツも嫌い。
「締めつける感じがイヤ」「なんか落ち着かない」と言う。
どちらも、私にはない感覚だった。
子どもの感覚は、大人の“普通”と違う
大人になると、
・汚れないこと
・効率がいいこと
・周りからどう見えるか
そんな基準で物事を判断しがちになる。
でも、子どもは違う。
・あたたかい
・気持ちいい
・落ち着く
ただ、それだけで行動している。
砂を膝にかけるのも、
スパッツを嫌がるのも、
その子なりの「快・不快」の感覚が、ちゃんと理由としてある。
「やめさせる」よりも、まず「理解しよう」とする
もちろん、全部をそのまま許すわけではない。
園でのルールや、安全のこともある。
でも、
「なんでそんなことするの?」
「汚れるでしょ」
と止める前に、
「そう感じるんだね」
「気持ちいいんだね」
と一度、言葉にして受け止めてみる。
それだけで、子どもの表情が少し緩むことがある。
自分と違う感覚を持つ子と暮らすということ
子育てをしていると、
「自分と同じ感覚で育ってほしい」
と思ってしまうこともある。
でも実際は、
自分と違う感覚を持った人と、一番近くで暮らす経験なのかもしれない。
理解できなくてもいい。
共感できなくてもいい。
ただ、
「そういう感じ方もあるんだ」
と知ること。
向き合い方は、完璧じゃなくていい
今も正解はわからない。
砂を見て「洗濯どうしよう」と思う日もあるし、
スパッツを履いてほしいと思う日もある。
それでも、
その子の感覚を「変なもの」と切り捨てないこと。
それだけは大事にしたいと思っている。
きっとこの感覚も、その子の一部
砂のあたたかさを心地よいと感じること。
締めつけを不快に感じること。
それは、その子の個性で、
これから先も続いていく「感覚」なのかもしれない。
親としてできるのは、
矯正することではなく、
安全な範囲で、そばで見守ることなのだと思う。



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