下の子の個性を、心から「これでいい」と思えるようになったのは、実はごく最近のことです。
上の子と同じように、国立小学校を受験しました。
結果は、不合格でした。
上の子は、比較的なんでもそつなくこなすタイプです。
私は無意識のうちに
「兄弟なのだから、同じようにできるはず」
そんな思い込みを持っていたのだと思います。
下の子が、同じようにできないことに苛立ったり、
「なぜだろう」「どうしてできないのだろう」と考えたり。
今思えば、できない理由を探すことで、
安心しようとしていたのかもしれません。
受験が終わってから、少しずつ、見え方が変わってきました。
下の子は、好奇心旺盛で、
危なっかしいことをしてヒヤッとすることもあります。
いわゆる「落ち着いた、できる子」の枠には
入りにくいタイプかもしれません。
でもその一方で、
感覚がとても鋭く、身体で感じることが得意で、
独自の遊びを思いついたり、
初対面の人にも物怖じせずに話しかけたりします。
「これはこれで、とても素敵な個性なのではないか」
そう思えるようになったのは、
受験という一区切りを終えてからでした。
不合格を知ったとき、
ふと頭に浮かんだ言葉があります。
ヨガでよく耳にする
「知足(ちそく)」という言葉です。
合格はしなかったけれど、
家庭でできる範囲の勉強を重ねて、
「合格してもおかしくない」と思えるところまで、
力はちゃんとついていた。
それなら、それでいいのではないか。
今のままでも、もう十分足りている。
そう思えたとき、
下の子の姿が、初めてまっすぐに見えた気がしました。
これからは、結果や比較ではなく、
この子がこの子らしく育っていく時間を、
少し距離をとりながら、長い目で見守っていきたい。
そう思っています。
同じように悩んでいる誰かの心が、少しだけ軽くなったら嬉しいです。



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